腰部脊柱管狭窄症の症状とは?発症後に現れる特有の現象もご紹介

腰部脊柱管狭窄症は、骨盤の近くにある脊柱管という神経が通る管が圧迫されることで発症します。
それでは、脊柱管狭窄症を発症するとどのような症状が現れるのでしょうか。
この病気特有の痛みかたにも触れながら、分かりやすく解説します。

腰部脊柱管狭窄症の5つの症状

腰部脊柱管狭窄症の症状は主に5つあります。
特に多く見られるのは足のしびれ・痛みですが、進行するにつれて重症化し、その他の症状も見られるようになるため要注意です。
症状が現れるメカニズムにも触れながら解説しましょう。

①足のしびれ

腰部脊柱管狭窄症の代表的な症状が「足のしびれ」です。
脊柱管は骨盤から上にありますが、脊柱管を通る神経は下半身につながっているため、圧迫されると太ももから下に症状が現れます。
症状が出る範囲は片足だけの場合が多いものの、両足にしびれが出る患者もおり、人によってさまざまです。

②足の痛み

足のしびれと同じメカニズムにより、足が痛むこともあります。
痛みとしびれの症状が同時に現れる場合もあるでしょう。
痛みを覚えることで病気を疑う人も多く、悪化した場合は歩行困難に陥る可能性もある重大な症状です。

③排尿・排便障害

膀胱や直腸に分布する神経に圧力が加わっている場合、排尿・排便障害が引き起こされることもあります。
排尿しづらい状態や重い便秘状態に陥ることもあれば、反対に尿漏れ・失禁をしてしまうこともあり、人によって症状はさまざまです。

④筋力の低下

しびれ・痛みといった症状と比べるとまれですが、下半身の筋力低下も脊柱管狭窄症に罹患した人に見られる症状のひとつです。
しびれ・痛みなどが原因で歩きにくくなったり、運動しづらくなったりした結果、筋力が低下する可能性があります。

⑤腰痛

脊柱管狭窄症に罹患した結果、腰痛が発生する可能性もあります。
運動不足によって腰の周りの筋肉が衰えたり、柔軟性が低下したりすることが原因です。
これにより背骨をまっすぐに支える力が失われてしまい、腰に強い負荷がかかり痛みの原因になるほか、脊柱管狭窄症を悪化させる悪循環にも陥ります。

腰部脊柱管狭窄症の特徴的な症状

腰部脊柱管狭窄症のしびれかた・痛みかたには特徴的な症状を伴います。
また、高齢者ほど罹患率が上昇することも脊柱管狭窄症の特徴です。
どのようなシチュエーションで症状が出るのかを把握して、脊柱管狭窄症のサインを見逃さないようにしましょう。

歩いたとき・立ち上がったときに足に異常が出る

腰部脊柱管狭窄症により足がしびれたり、痛んだりするのは、主に歩いたときや立ち上がったときです。
体を反らすなどして腰を動かし、神経が圧迫されたタイミングで症状が現れます。
椅子に座っているときや横になっているときに、しびれ・痛みなどの症状が続くことはほとんどありません。

しばらく休むと症状が快復し、歩きはじめると再び症状が出る

歩いているときに症状が現れ、しばらく休むと快復し、再び歩きはじめてしばらくすると症状が再発することが脊柱管狭窄症特有の症状です。
これを「間欠性跛行」といい、歩ける距離や回復までにかかる時間には個人差がありますが、重症化するにつれて症状が続く時間が長くなります。

前にかがむと、しびれ・痛みが取れる

前にかがむような姿勢になると、しびれ・痛みの症状が軽快しやすいことも特徴的です。
前傾姿勢になると脊柱管が広がり、神経への圧迫が減るほか、血流が促進されることによって症状が緩和されます。このため、「歩くと痛いのに自転車は問題なくこげる」といった特徴も見られます。

高齢者ほど罹患率が上昇する

脊柱管狭窄症の罹患率は、高齢になるほど上昇することも特徴的です。
脊柱管を圧迫する原因として、背骨や黄色靭帯の変形・膨張などが挙げられますが、これは加齢によって引き起こされることが多いトラブルです。
生まれつき脊柱管が狭い人や、交通事故などで腰部にダメージを負った人の場合は若いうちに脊柱管狭窄症を発症することがありますが、基本的には若年層が罹患することはまれといえます。

まとめ

腰部脊柱管狭窄症の代表的な症状は足のしびれ・痛みです。立ち上がったときや歩いているときに症状が出る場合が多く、しばらく休むと回復したり、前傾姿勢になると症状が軽くなったりします。
また、高齢者ほど罹患しやすいことも脊柱管狭窄症の特徴です。

オリンピア鍼灸整骨院では、腰部脊柱管狭窄症の症状軽減や、予防に役立つ施術を行えます。
特に姿勢の改善・矯正により腰への負担を減らし、脊柱管狭窄症の発症につながる悪循環を抑えられることはメリットです。
定額で好きなメニューが受け放題になるサブスクもご用意しておりますので、脊柱管狭窄症にお悩みの方は当院にご相談ください。

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