脊柱管狭窄症で手術を受けるリスクとは?受ける場合・受けない場合の両方を解説

脊柱管狭窄症を完治させる方法は、基本的に手術しかないと言われています。
しかし手術を受ける際に注意すべきいくつかのリスクがあります。
本記事では、手術を受ける場合・受けない場合それぞれのリスクをご紹介するので、治療を受けるか悩んだ際の参考になさってください。

脊柱管狭窄症で手術を受ける場合のリスク

脊柱管狭窄症で手術を受ける場合に考えられるリスクは全部で6つあります。
このようなリスクに悩まされることなく完治する可能性もありますが、念のために確認しておきましょう。

感染症・合併症を引き起こす可能性がある

手術には顕微鏡が使われることが多く、基本的には安全です。
しかし、場合によっては感染症・合併症を引き起こす可能性があります。
たとえば患部に炎症が発生した場合は「術後椎間板炎」、硬膜が傷ついた場合は「髄膜炎」などのトラブルが起こる可能性は否定できません。

手術内容によっては効果が出るまで最大6ヶ月ほど時間がかかる

手術内容によっては、効果が出るまで最大で6ヶ月ほどの時間がかかる場合があります。
特にディスクシール治療(DST法)を用いた治療は、完治までにかかる時間の目安が平均して3~6ヶ月と、時間がかかりやすい手術法です。

定期的な再手術が必要な手術法がある

手術内容次第では、定期的な再手術が必要な場合があります。
特に脊椎刺激療法(SCS)は患部に装置を挿入する治療法なので、将来的には再手術が必要です。
充電式の場合は約10年、被充電式の場合は約5年で装置を交換するための手術が必要になります。

麻痺などの後遺症をもたらす可能性がある

手術前には無かった麻痺などの後遺症をもたらす場合があります。
状態によっては一生涯回復しないこともあるため、医師の治療実績などを確認しながら病院を選びましょう。
麻痺以外にも、手術により肺血栓症(エコノミークラス症候群)を発症した例も確認されています。

手術しても回復しない場合がある

手術したからといって確実に回復するわけではありません。
後述するように脊柱管狭窄症の治療には高額な費用がかかりますが、もしも治療の甲斐なく回復しなかった場合は、手術にかけた時間やお金が無駄になってしまいます。

高額な費用がかかる

脊柱管狭窄症の治療には高額な費用がかかります。
手術内容や入院期間などにより費用は異なりますが、目安として100~150万円の治療費が必要です。
脊柱管狭窄症の治療には保険が適用でき、高額療養費制度も活用できますが、治療費の負担がかかりやすい ことにも注意しましょう。

脊柱管狭窄症で手術を受けない場合のリスク

脊柱管狭窄症の手術にはリスクがありますが、一方で手術を受けない場合もリスクがあります。
根本的な改善を見込めないほか、症状を悪化させる恐れもあるため、保存療法を選んだ場合のリスクも確認しておきましょう。

根本的な改善を見込めない

脊柱管狭窄症は、何らかの原因で脊柱管が圧迫されることが原因で発症します。
完治させるためには、神経を圧迫している原因を取り除く必要があるため、手術を避けると根本的な改善を見込めません。

症状が悪化して歩行困難になる恐れがある

脊柱管狭窄症を放置した結果、症状が悪化する場合があります。
脊柱管狭窄症の特徴は歩行中にしびれや痛みが出て、しばらく休むと症状が軽減されることです。
しかし症状が悪化した場合、休んでも症状が軽減されにくくなり、やがて歩行困難に陥る可能性があります。

排尿・排便が困難になる可能性がある

脊柱管狭窄症が進行すると、排尿・排便が困難になる可能性があります。
重い便秘に悩まされる可能性があるほか、反対に何度もトイレに行きたくなることもあり、日常生活に支障をきたす恐れもあるのです。

他の箇所に問題が生じるリスクがある

足の痛みをかばって歩行したり、運動したりしていると、他の箇所に問題が生じるリスクがあります。
たとえば太ももの痛みをかばって変な歩き方をした結果、膝に過度な負担がかかり破壊してしまう恐れがあるのです。

まとめ

脊柱管狭窄症を完治させるためには手術が必要です。
しかし、手術をいても効果が出なかったり、手術をしたせいで後遺症・合併症を引き起こしたりするリスクがあります。
また、手術を避ける道を選んだ場合は根本的な解決が難しく、症状を悪化させるリスクがあることには注意しなければなりません。

脊柱管狭窄症の治療に悩んだら、オリンピア鍼灸整骨院をご利用ください。
当院では指圧や鍼灸、整体などの手技で血流促進・機能向上を促すことが可能です。
定額制のサブスクで治療を受けていただくこともできるため、「とにかく今すぐ痛みを抑えたい」「手術する前に保存療法で様子を見たい」といった方には、当院への通院をおすすめします。

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