自律神経失調症の治し方は?症状が起こるメカニズムとセルフケアも紹介

自律神経失調症の症状は多岐にわたるため、治療法がよくわからない、という方もいるかもしれません。
自律神経失調症の治し方は大きく分けると、病院での治療と生活習慣の改善の2種類があります。
この記事では、自律神経失調症が起こるメカニズムとセルフケアでできる生活習慣の改善についても紹介しますので、参考にしてください。

自律神経失調症のメカニズム

自律神経失調症は、「交感神経」と「副交感神経」の切り替えのバランスが崩れることによって起こります。
交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキのような役割を持っています。
昼と夜の生活リズムの中で緊張とリラックスのバランスを保つ大切な働きをしているのです。

自律神経は全身に分布しており、乱れると全身の不調になって現れます。
例えば、胃腸の場合交感神経が強く働くと便秘が、副交感神経が強く働くと下痢が起こりやすくなります。
各臓器により自律神経による作用が異なるため、複数の症状が同時に起こることも少なくありません。

自律神経失調症で病院に行くべきケース

自律神経失調症の症状の程度には個人差があり、生活習慣の改善により自身で緩和できる場合もあります。

では、どのような場合に病院に行ったほうがいいのでしょうか?

1つの目安として、「生活の質を大きく損なっているかどうか」があります。例えば、症状が重く仕事に行けないなどの状態であれば、早めに医療機関にかかることをおすすめします。

自律神経失調症を病院で治す方法

自律神経失調症で病院にかかった場合は、主に以下の治療方法を受けることになります。

● 薬物療法
● 精神療法

薬物療法

自律神経失調症の場合、薬物療法は根本治療ではなく、症状の緩和のために行われます。
例えば、眠れなければ睡眠薬、精神的症状がある場合は抗不安薬などが処方されます。
病院によっては漢方を処方し、身体のバランスを整える治療を行うところもあります。

精神療法

自律神経失調症の原因が心理的ストレスである場合も少なくないことから、精神療法も有効であるとされています。精神科や心療内科では、「認知行動療法」と呼ばれる治療が行われることが多いです。
この治療により、認知の歪みから生じるストレスの原因を明らかにし、症状の軽減を目指します。

なお、ここで紹介した病院での治療法は一般的に行われているものの例です。
実際の治療方法は医師が各患者の症状を見極めたうえでアドバイスをするため、自己判断せず適切な医療機関にかかるようにしましょう。

自律神経失調症を生活習慣の改善で治す方法

普段の生活習慣の改善により、自律神経失調症の症状が緩和される場合もあります。
ここでは、改善できる4つの点を解説します。

● 規則正しい生活を心がける
● 食生活の見直し
● ストレス解消法を見つける
● 姿勢の改善

規則正しい生活を心がける

日常生活の活動周期が不安定になると生体リズムを乱し、自律神経失調症の症状を悪化させます。
そこで、規則正しい生活を心がけることは症状の緩和のために大切です。具体的には、以下の点に注意できます。

● 1日3食を決まった時間に食べる
● 朝起きて日光を浴びる
● 決まった時間に寝る
● 夜更かしをしない

食生活の見直し

自律神経の働きは食生活とも関係があります。
毎日ジャンクフードで済ませるなど、栄養バランスが崩れると自律神経の体内調整が難しくなるのです。

自律神経の作用に関係する栄養素を意識的に摂ることも重要です。
例えば、食物繊維やカルシウムは副交感神経の働きを良くするといわれています。
また、交感神経と副交感神経両方の機能を高めるために、タンパク質や発酵食品も必要な栄養素です。
一部の食材に偏らず、バランスの良い食事を摂るように心がけましょう。

ストレス解消法を見つける

ストレスとなる原因・解消法は人それぞれ違いますが、自分なりにリラックスできる方法を見つけることは大切です。
ストレスを減らすことを優先的に取り組むだけで、体調に大きな変化が見られるケースもあります。
以下のような解消法の中から、自分に合ったものがないか探してみましょう。

● ストレッチ
● 体操
● 音楽を聴く
● アロマテラピー
● 入浴

姿勢の改善

自律神経と姿勢にも大きな関係があるといわれています。
頭が前方に傾いていたり、骨盤が歪んでいたりすると脳や脊髄に捻じれのストレスを与えます。
また、血流が悪くなり脳神経に十分な栄養が行き届かなくなることから、自律神経の症状を誘発する場合もあります。

日頃の姿勢を正しく保つことも自律神経失調症の緩和に役立つでしょう。
しかし、長年身体に染みついている姿勢の癖を自身で治すのは難しい場合もあります。
そんな時は、整骨院などの力を借りるのも1つの方法です。

まとめ

自律神経失調症の治し方は主に、病院での治療と生活習慣の改善の2つです。
自律神経のバランスを整えるためには、規則正しい生活習慣や栄養バランスのよい食事、ストレス解消などが欠かせません。また、姿勢や血流の改善により症状が緩和されるケースもあります。

「オリンピア鍼灸整骨院」では、「20年、30年先も安心できる身体づくり」をコンセプトにコミュニケーションを大切にした施術を行っています。
患者様一人ひとりの状態に合わせカスタマイズしたサブスク形式のプログラムをご提案します。
自律神経失調症の症状を含め、身体のお悩みがある方はお気軽にご相談ください。

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