こんにちは。
オリンピア鍼灸整骨院で鍼灸師の田沼です。
エストロゲンという女性ホルモンの名前を聞いたことはあるでしょうか？
胎児のころから女児に多くさらされるこの女性ホルモンは、言語能力、認定速度や精度、暗記力、繊細な動きなどの能力を高めてくれます。
男の子は一方で、運動能力、空間認知、量と数、理論化の能力がアンドロゲンというホルモンにさらされることで発達します。
そして、子どもの脳の構成は、胎児が浴びる性ホルモンに影響されるため、ママがある環境によって変わってきます。
ママのストレスレベル、医薬品、嗜好品、栄養、気候、心身の状態にホルモンが影響されて、そのホルモンが子どもの脳の発達に影響します。その他にも家庭、文化の影響で能力の発達は変化していきます。
胎児の時期から発達したこのような発達や能力のパターンは生涯保たれるものです。
けれど性差や個々の能力や発達に影響を与えているホルモン自体は、日々、そして1日の時間によっても変化すると共に、感情、ストレス、体調、栄養、運動などによって、そして生涯の時間の経過でも変わっていくものです。
感情が変化する速度でホルモンも変化しているという印象も受けます。
特にPMSの時期と、更年期は女性ホルモンのエストロゲンの生産量が急激に落ちている時期です。そのためホルモンによって形作られた自分が変化していきます。
多くの方の認知、記憶、注意力、集中力、統合力、反応速度、言語の滑らかさなどに、マイナスの影響も与えます。
特にPMSの時期は、男児女児の脳を発達させていたホルモンの双方の生産が最低値となります。
そのため、男児女児が得意とする例えば空間能力、言語能力などを含む多くの能力の低下の傾向がみられます。けれど注意しておいていただきたいのは、ホルモンの影響は多くの方が受けますが、全く受けない人もいるということです。
女性ホルモンの低下は、それを生産している卵巣機能の低下により起こります。そのため卵巣機能の低下後にエストロゲンを身体に取り入れることで、気分がよくなったり、認知、言語、記憶能力が上がったり、テキパキ動けたり、注意力なども改善されたりします。
そのため例えば不妊治療中にエストロゲンを充填することで、プラスの影響も出がちですが、過剰の摂取などにより健康を損ねることもあるため気を付けましょう。
生産期だけでなく、その後もエストロゲンの低下の影響を身体は受け続けています。
エストロゲンは脳への血流アップも行っているため、脳血管障害、アルツハイマー、痴呆、知的能力の低下の発生を抑える役割も担っています。
そのため高齢期に、または高齢期同様の身体機能の時に、様々な脳への影響が現れます。
実際アルツハイマー病はエストロゲンの低下が著しい女性に多い病気です。
見て頂いたように、胎児から高齢期まで常に私達に大きく影響しているのがホルモンです。
けれど女性ホルモンの低下が起こる更年期から高齢期にかけてホルモンの充填をし続けるのは容易なことではありません。
それではどのようにホルモン機能を維持しながら生活できるでしょうか。
エストロゲンを増やすために、食事のケアをなされている方は多く見られます。
例えば大豆ホルモンがエストロゲンと似た機能をもちますが、実際体内で機能させることが可能な人口は50％くらいまでとなっています。
そのためひとつの食材に偏らずに、まんべんなく多くの食材をバランス良く摂ることが大切です。
豆製品の他にも、カルシウムの豊富な小魚や乳製品、発酵食品、食物繊維やミネラルの豊富なきのこ類、ビタミンD・Eの取りやすいゴマやナッツ、その他海藻類やいも類などできるだけ多くの種類を取りましょう。
そして嗜好品やファーストフードなどは減らしていきましょう。
食事以外にも、規則正しい生活、良質な睡眠、身体を積極的に動かして、血流を良くすること、身体を冷やさないことが大切です。
ホルモンを身体に巡らせて、機能させているのは血流です。
ヨガやストレッチなどのゆったりした動きで、血行を良くしたり、呼吸を深くしたりすることもお勧めします。
では東洋医学では何ができるでしょうか？
鍼や灸では、女性ホルモンや卵巣、卵巣と一緒に機能する内分泌器官を活性化することで、女性ホルモンの分泌やバランスを良くしていきます。
そして女性ホルモンを放出する卵巣内の卵胞の質を向上させていくことから、女性ホルモンの生産を良くして、また血流を良くすることで、ホルモンを生産しやすい体づくりにしていきます。
血流の改善によりホルモンを全身に巡らすことで、様々な身体の機能も改善してくれます。
そして、スーパーライザー（レーザー治療）をプラスすることで、更に効果を上げていくことも可能です。
冷えやほてりなどの症状も、熱バランスを整えることで、緩和していきます。
また鍼灸治療に加え、オリンピア鍼灸整骨院では、細胞内のミトコンドリアの量や質の改善により、エストロゲンを生産する卵巣内の卵胞の質をあげる物理療法も組み合わせていくことが可能です。
ホルモン生産を向上させるだけでなく、卵のグレードもアップすることから、不妊治療の効果も期待できます。
人生生まれてから死ぬまで、そして次の世代にまで長いお付き合いとなるのが女性ホルモンです。
ぜひ人生できるだけ早い時期に扱い方を学ぶことで、病気の予防をしたり、次の世代を意識したり、人生の質をあげたり、安心して過ごしていただけたらと思います。
エストロゲンと身体について、お身体を確認しながらのご相談も承っております。
お気楽にお声がけください。
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